事前の天気予報だと、2 日目以降は雨とのことだったが、幸いにも 2 日目は晴れた。天気に恵まれるのは有り難い。
まずは朝食。台北駅の隣、西門駅の近くに、「ワンタン通り」と呼ばれるワンタン関連の店が集まった場所がある。その一角を占める「趙記菜肉餛飩大王」に入った。
お店の看板メニューは、肉&野菜のワンタン。しかし、昨日食べすぎたせいか、重い食事は辛い状況。スープの方が食べられそうだったので、肉ワンタンスープ(鮮肉餛飩湯)の小をチョイス。
ワンタンにしっかりと肉が入っていて旨い。スープはセロリの効いた優しい風味。スープの味の系統は、日清麺の達人の塩味と方向性が似ていると言えば、分かってもらえるひともいるかと思う。
スープの薬効(?)で、疲れた胃も元気を回復。小といえどもワンタンは 5 個入っており、これがたったの 40 元(100 円)なんだから恐れ入る。
それにしても台湾って、大王って名前の店が多いよね。前回も排骨大王や牛乳大王に行ったし。
趙記菜肉餛飩大王から少し歩くと、総統府がある。ここは午前中だけ中を観光できる。前回は入れなかったので、今回リベンジ。
総統府は文化財であるのと同時に、現在でも実務で使われている(日本の首相官邸に相当)ため、警備は厳重で、銃を持った憲兵が警護を行っている。また、中を観光するためには、パスポート提示の上、荷物チェックを受ける。
入館は無料。館内の自由見学はできないが、日本語ガイドによるツアーとなるので分かりやすい。
総統府の建物は日本統治時代に建てられたので、上から見ると漢字の「日」の形をしている。台湾のエレベーター第一号は総統府にできた。日本統治時代に疫病対策と高度教育が行われた(統治前の台湾人の平均寿命は疫病のせいで 30 歳弱)。などなどの歴史やうんちくを説明してくれる。
日本統治は端的に言えば植民地(関内展示でも「殖民地」と表記されていた)。なんで植民地化された台湾が親日なのか不思議だったのだが、功績も大きかったということなのだろう。日本の後に台湾を支配した中国の蒋介石がひどかったというのもあるかもしれない。
無料なのにガイド付きで、しかも記念ボールペンまでくれるという至れり尽くせりな総統府。今回の旅行で一番「観光」っぽかった場所かもしれない。
続いて台湾観光名所の「台北 101」へ。台北 101 は 2008 年までは世界一の高さを誇った建築物で、現在でもビルとしては高さランキング 4 位をキープしている。前回の旅行では雨天により展望がイマイチだったが、今回はこちらもリベンジに成功。晴天で良い眺めだ。
窓の近くにはタッチパネル式のディスプレイが設置してあり、窓から見える建物が何なのかを表示してくれる。スクロールバーをスライドすると、時代を逆戻りして昔の写真を表示してくれたりと、なかなか凝ったシステムだ。
塔内では珊瑚の展示が行われていた。
珊瑚を削って凝った作品を作っている。
中には値札が付いている物もあったが、数百万円オーダーで、とても手が出る物では無い。
昼食は、鼎泰豐を追いかける有名店、京鼎樓。
京鼎樓の小籠包は 10 個 180 元で、鼎泰豐(190 元)よりわずかに安い。味は鼎泰豐と同じぐらい美味しいと思う(わずかに鼎泰豐の方が美味しいような気はする)。また、ミニ小籠包(写真右)があるのが特徴。
ただし、接客レベルは圧倒的に鼎泰豐が上。鼎泰豐はエンドレスティーシステムにより、お茶を飲み終わるとすぐに継ぎ足しに来てくれたり、生姜もすぐに補充してくれたりする。
なので総合的には鼎泰豐の方が好き。
午後は台湾版のアキバを散策。忠孝新生駅の北側に光華数位新天地というビルがあり、ここに PC ショップや各種電気電脳ショップが集まっている。また、忠孝新生駅と華数位新天地の間にも、各種ショップが軒を連ねている。
思ったよりもパーツショップは少なく、完成品のパソコンを売っている店の方が多い。また、牛肉麺などの食べ物屋がそこらじゅうに紛れているのも秋葉と違う点だ。
看板は圧倒的に ASUS 関連が多い。同じ台湾でも GIGABYTE とかはあまり見かけない。ASUS だけ本社が台北なのかなぁ?
価格を見てみよう。
ASUS のマザーボード「P8H61-M/LE」は 1,990 元なのでおよそ 5,200 円。日本で今の価格を見てみると、価格.com の最安値でも 6,268 円なので、台湾の方がだいぶ安い。さすが地元製品。
しかし、外国製品だと逆に日本より高い物もある。Intel の Core i7 2600K は台湾だと 25,000 円ほどだが、日本なら 24,000 円ほどで買えてしまう。
アキバを後にして、士林夜市へ。
前回食べ損ねた蚵仔煎(カキ入りオムレツ)をたべてみた。卵の中から小粒の牡蠣が出てきて美味しいが、卵に絡まっているぶよぶよした半透明のやつ(おそらく小麦粉を溶いた物)が微妙。
タレは味噌系(甜麺醤とかそういうの?)で美味しい。
店員のお姉さんが「スース?」と話しかけてくるので何かと思ったら、卵より先に食べきってしまったタレ(ソース)をお代わりしてあげるということだった。なんと親切! 微妙に言葉が通じないのだが、一生懸命ジェスチャーで話してくれた。ホント台湾って、涙が出てくるほど親日だ。
今回の心残りは、前回絶賛だった原上海の肉まんを、たった 2 つしか食べられなかったこと。最低 5 個は食べる意気込みだったのに、お腹いっぱいすぎて入らなかった……。
晩ご飯は前回と同じ天厨菜館で北京ダック。
もちろん三吃。丸ごと 1 羽を 3 種類(皮、肉、スープ)で出してくれる。3 人で食べるにはちょっと量が多いけど、旨いので完食。
一吃を注文するときっと皮だけが出てくるのだろうけど、そうすると、肉の部分はどうするんだろう? 他のお客の他の料理用に使い回すにも限度がありそうな気がするのだが。
右の写真は主に肉の部分。最初に皮が皿一面に来て、あらかた食べ終えると肉を持ってきてくれる。最後がスープ。
今回はおまけで、北京ダックともやしの炒め物も付けてくれた。もやしのあっさり感が良い口直しになる。
食後の散歩では、阿宗麺線をチョイス。
そうめんなのでつるつる食べられる。鰹節(なのかな?)の味わいは日本人の口にもばっちり合う。
左上のちょっと色の濃い部分は、梅に似た風味のあるタレ(これも何とかジャンだとは思うが)で、このアクセントがまた良い。
ティッシュを欲しそうにしていた現地っ娘がいたので、ティッシュを取ってあげて、台湾人にささやかな親切のお返しをしておいた。
【 2 日目の行動範囲 】
およそ 40km。
【 2 日目に食べたもの 】
【 2 日目の旅程(時刻は日本時間) 】
まずは朝食。台北駅の隣、西門駅の近くに、「ワンタン通り」と呼ばれるワンタン関連の店が集まった場所がある。その一角を占める「趙記菜肉餛飩大王」に入った。
お店の看板メニューは、肉&野菜のワンタン。しかし、昨日食べすぎたせいか、重い食事は辛い状況。スープの方が食べられそうだったので、肉ワンタンスープ(鮮肉餛飩湯)の小をチョイス。
ワンタンにしっかりと肉が入っていて旨い。スープはセロリの効いた優しい風味。スープの味の系統は、日清麺の達人の塩味と方向性が似ていると言えば、分かってもらえるひともいるかと思う。
スープの薬効(?)で、疲れた胃も元気を回復。小といえどもワンタンは 5 個入っており、これがたったの 40 元(100 円)なんだから恐れ入る。
それにしても台湾って、大王って名前の店が多いよね。前回も排骨大王や牛乳大王に行ったし。
趙記菜肉餛飩大王から少し歩くと、総統府がある。ここは午前中だけ中を観光できる。前回は入れなかったので、今回リベンジ。
総統府は文化財であるのと同時に、現在でも実務で使われている(日本の首相官邸に相当)ため、警備は厳重で、銃を持った憲兵が警護を行っている。また、中を観光するためには、パスポート提示の上、荷物チェックを受ける。
入館は無料。館内の自由見学はできないが、日本語ガイドによるツアーとなるので分かりやすい。
総統府の建物は日本統治時代に建てられたので、上から見ると漢字の「日」の形をしている。台湾のエレベーター第一号は総統府にできた。日本統治時代に疫病対策と高度教育が行われた(統治前の台湾人の平均寿命は疫病のせいで 30 歳弱)。などなどの歴史やうんちくを説明してくれる。
日本統治は端的に言えば植民地(関内展示でも「殖民地」と表記されていた)。なんで植民地化された台湾が親日なのか不思議だったのだが、功績も大きかったということなのだろう。日本の後に台湾を支配した中国の蒋介石がひどかったというのもあるかもしれない。
無料なのにガイド付きで、しかも記念ボールペンまでくれるという至れり尽くせりな総統府。今回の旅行で一番「観光」っぽかった場所かもしれない。
続いて台湾観光名所の「台北 101」へ。台北 101 は 2008 年までは世界一の高さを誇った建築物で、現在でもビルとしては高さランキング 4 位をキープしている。前回の旅行では雨天により展望がイマイチだったが、今回はこちらもリベンジに成功。晴天で良い眺めだ。
窓の近くにはタッチパネル式のディスプレイが設置してあり、窓から見える建物が何なのかを表示してくれる。スクロールバーをスライドすると、時代を逆戻りして昔の写真を表示してくれたりと、なかなか凝ったシステムだ。
塔内では珊瑚の展示が行われていた。
珊瑚を削って凝った作品を作っている。
中には値札が付いている物もあったが、数百万円オーダーで、とても手が出る物では無い。
昼食は、鼎泰豐を追いかける有名店、京鼎樓。
京鼎樓の小籠包は 10 個 180 元で、鼎泰豐(190 元)よりわずかに安い。味は鼎泰豐と同じぐらい美味しいと思う(わずかに鼎泰豐の方が美味しいような気はする)。また、ミニ小籠包(写真右)があるのが特徴。
ただし、接客レベルは圧倒的に鼎泰豐が上。鼎泰豐はエンドレスティーシステムにより、お茶を飲み終わるとすぐに継ぎ足しに来てくれたり、生姜もすぐに補充してくれたりする。
なので総合的には鼎泰豐の方が好き。
午後は台湾版のアキバを散策。忠孝新生駅の北側に光華数位新天地というビルがあり、ここに PC ショップや各種電気電脳ショップが集まっている。また、忠孝新生駅と華数位新天地の間にも、各種ショップが軒を連ねている。
思ったよりもパーツショップは少なく、完成品のパソコンを売っている店の方が多い。また、牛肉麺などの食べ物屋がそこらじゅうに紛れているのも秋葉と違う点だ。
看板は圧倒的に ASUS 関連が多い。同じ台湾でも GIGABYTE とかはあまり見かけない。ASUS だけ本社が台北なのかなぁ?
価格を見てみよう。
ASUS のマザーボード「P8H61-M/LE」は 1,990 元なのでおよそ 5,200 円。日本で今の価格を見てみると、価格.com の最安値でも 6,268 円なので、台湾の方がだいぶ安い。さすが地元製品。
しかし、外国製品だと逆に日本より高い物もある。Intel の Core i7 2600K は台湾だと 25,000 円ほどだが、日本なら 24,000 円ほどで買えてしまう。
アキバを後にして、士林夜市へ。
前回食べ損ねた蚵仔煎(カキ入りオムレツ)をたべてみた。卵の中から小粒の牡蠣が出てきて美味しいが、卵に絡まっているぶよぶよした半透明のやつ(おそらく小麦粉を溶いた物)が微妙。
タレは味噌系(甜麺醤とかそういうの?)で美味しい。
店員のお姉さんが「スース?」と話しかけてくるので何かと思ったら、卵より先に食べきってしまったタレ(ソース)をお代わりしてあげるということだった。なんと親切! 微妙に言葉が通じないのだが、一生懸命ジェスチャーで話してくれた。ホント台湾って、涙が出てくるほど親日だ。
今回の心残りは、前回絶賛だった原上海の肉まんを、たった 2 つしか食べられなかったこと。最低 5 個は食べる意気込みだったのに、お腹いっぱいすぎて入らなかった……。
晩ご飯は前回と同じ天厨菜館で北京ダック。
もちろん三吃。丸ごと 1 羽を 3 種類(皮、肉、スープ)で出してくれる。3 人で食べるにはちょっと量が多いけど、旨いので完食。
一吃を注文するときっと皮だけが出てくるのだろうけど、そうすると、肉の部分はどうするんだろう? 他のお客の他の料理用に使い回すにも限度がありそうな気がするのだが。
右の写真は主に肉の部分。最初に皮が皿一面に来て、あらかた食べ終えると肉を持ってきてくれる。最後がスープ。
今回はおまけで、北京ダックともやしの炒め物も付けてくれた。もやしのあっさり感が良い口直しになる。
食後の散歩では、阿宗麺線をチョイス。
そうめんなのでつるつる食べられる。鰹節(なのかな?)の味わいは日本人の口にもばっちり合う。
左上のちょっと色の濃い部分は、梅に似た風味のあるタレ(これも何とかジャンだとは思うが)で、このアクセントがまた良い。
ティッシュを欲しそうにしていた現地っ娘がいたので、ティッシュを取ってあげて、台湾人にささやかな親切のお返しをしておいた。
【 2 日目の行動範囲 】
およそ 40km。
【 2 日目に食べたもの 】
- 鮮肉餛飩湯(40 元)
- 京鼎樓:各種小籠包、空心菜など(370 元/1 人)
- タピオカミルクティー(60 元)
- 原上海生煎包(20 元)
- 蚵仔煎(50 元)
- ネギ肉巻(10 元)
- 天厨菜館:北京ダック、空心菜など(600 元/1 人)
- 阿宗麺線(45 元)
【 2 日目の旅程(時刻は日本時間) 】
- 09:30 趙記菜肉餛飩大王
- 10:00 総統府
- 12:00 台北 101
- 14:00 京鼎樓
- 16:00 光華数位新天地(光華商場)
- 17:00 士林夜市
- 20:30 天厨菜館
- 23:00 阿宗麺線