2012年10月

2012 年上半期に読み終わった本

【読了分】
  • 任侠病院(今野敏)……地域医療を担う病院が暗く冴えないのは、出入り業者があこぎな暴力団だったから。そんな病院の再生を目指すため、 あこぎな広域系暴力団に立ち向かうのは、地域と共に生きてきた弱小暴力団。外では巨大な組織、内では住民の感情、内憂外患を抱えながら、病院経営ド素人が 奮闘する。
  • 民王(池井戸潤)……総理大臣と馬鹿息子が突然入れ替わってしまった。突然の総理大臣役という無茶ぶりに右往左往する息子。国会答弁で秘 書のメモを読み上げるも、漢字が読めない。一方、総理大臣の父親は、就活でやたら偉そうに受け答えをしてしまう。政敵に異変を悟られる前に元に戻さなけれ ば日本が危ない!
  • 完盗オンサイト(玖村まゆみ)……小さい頃から高いところに登るのが好きだった主人公。工事現場のバイトをしている際、建設中の建物によじ登っているのを 見とがめられてしまうが、それがきっかけで、とんでもない依頼を受ける。それは、皇居によじ登って盆栽を盗むという依頼。刻一刻と変わる状況に瞬時に対応 しながら皇居に侵入した主人公を待ち受けていたのは……。
  • ゲート《冥門編 》(柳内たくみ)……銀座に異世界との接点が出現し、押し寄せてきた敵を自衛隊が迎え撃つシリーズの完結編。ひずみが生じ、接点である「門」が維持できなくなる中で、諸外国の思惑が交錯する。
  • 私と悪魔の 100 の問答(上遠野浩平)……妙なからくり人形から、次々と質問を受ける女子高生。これまでの価値観が次第に崩れていく。禅問答のようなこういう本を読んで、あれこれ考えるのもたまにはいいかも。
  • 隠し事(羽田圭介)……彼女の携帯メールを 1 回盗み見してしまったことにより生じる疑心暗鬼。ばれないように盗み見を繰り返す日々が始まる。友達に相談するも、本人に直接聞くことはできず、深みにはまっていく。日常生活でありそうな話を題材にしたストーリー。
  • 五龍世界 (WOOLONG WORLD) - 霧廟に臥す龍(壁井ユカコ)……災厄を見通す力を持つ少女ユギは、災厄の源として疎まれていた。そんな少女が、有名な道士に師事したり、変な牧師を助けたり、トラブルに巻き込まれながら成長していくファンタジー小説。
  • ヘルたん(愛川晶)……新米ヘルパーが居候した先、兼、介護を担当する老人は、実は往年の名探偵だった。身体が不自由なためにヘルパーを依頼している名探偵は、実は痴呆症でもある。痴呆であることを隠し続けながら名探偵ぶりを発揮する老人と、高校の頃の恋人と一緒に、介護と探偵の両軸でストーリーが展開していく。
今期で面白かった上位 3 位は、任侠病院、民王、完盗オンサイト。

任侠病院で病院再建を担うのは、善玉とはいえヤクザはヤクザ。組織を維持していかなければいけないし、住民との葛藤もある。その辺りの采配が見事。

民王は入れ替わりのドタバタ劇が面白いのと同時に、政治にも一家言ある骨太のストーリー。

完盗オンサイトはクライマーという普段触れない職業が題材になっているのが新鮮だった。登場人物もとがっている。



【 読み終わった本シリーズ 】

GPS 軌跡に関連する記事一覧(目次)

GPS の軌跡データを含む記事の一覧。

使い方まとめ記事の一覧。

ツールの一覧。

  • kmz2itm(Google Earth KMZ 形式→GPS Photo Tagger/ezTour ITM 形式ファイル変換)

技術資料の一覧。






GPS ロガー軌跡比較:GT-730FL-S vs V-990(高尾山にて)

格安 GPS ロガーの CANMORE ELECTRONICS GT-730FL-S(現在 3,000 円前後)と、ボイスメモなどの付加機能を持つ GPS ロガーの COLUMBUS V-990(最近 8,500 円で購入)を、高尾山登山で同時に持ち歩いて、軌跡の精度を比較してみた。

GTvsV990_KeioLineまずは、高尾山に行くまでの交通。京王線の北野駅から、高尾山口駅まで。

全景は右の写真のような感じ(クリックで拡大)。青線が GT-730FL-S、緑線が V-990。

(1) 一番左側で、青線と緑線が大きく異なっている。
(2) 左から 3 分の 1 くらいのところも、少し異なっている。

GTvsV990_KeioLineMapGoogle Earth だと地理関係がイマイチわかりづらいので、参考に Google Map での軌跡も。

GT-730FL-S のユーティリティーである GPS Photo Tagger が出力する KMZ ファイル(Google Earth 形式)は、何故か Google Map から呼び出せない(たいていの KMZ は Google Map でも使える)。

そこで、kmz2itm 変換サイトで、GT-730FL-S の軌跡と V-990 の軌跡を合体させて GPS Photo Tagger 形式(ITM 形式)に変換し、GPS Photo Tagger 上で Google Map を表示させている。GPS Photo Tagger は複数の軌跡点を 1 つにまとめる感じで線を作成してしまうので、ディティールが失われてしまうが(KMZ にエクスポートする際は正確にエクスポートする)、およその雰囲気はつかめる。

GTvsV990_KeioNearTakao閑話休題。

GT-730FL-S と V-990 で軌跡が違う箇所を詳しく見てみる。

(1)

京王線の高尾駅から少し西に行くと、トンネルとなる。

トンネル内は当然両者とも電波を拾えないが、トンネルを出たあと、緑線の V-990 はすぐに再捕捉している。一方、青線の GT-730FL-S は再捕捉が少し遅れているので、軌跡がショートカットしてしまっている。

GTvsV990_KeioNearHazama(2)

両者の軌跡が少し異なる狭間駅付近。

V-990 はきちんと線路上を移動しているが、GT-730FL-S は少しずれている。

GTvsV990_Inariyama続いて、高尾山登山の軌跡。上りは稲荷山コース、山頂に着いたあとは、1 号路でビアガーデンまで歩いている。

さきほどの電車での軌跡よりも、両者の軌跡が異なる部分が多い。

GTvsV990_InariyamaIriguchiMap2登山の軌跡は、Google Earth で見ても、どちらが正しいのかまったくわからないので、カクカク軌跡になってしまうが GPS Photo Tagger 上で詳細を比べることにする。

登山コースの最初、清滝駅から登山道に入るところでは、青線の GT-730FL-S がショートカットをしてしまっている。電波を拾っていないというわけではなく、拾っており、拾った上でそこを通っていると判定している。しかし実際には、V-990 の軌跡が示すように迂回している。

他にも、カーブのところなど、V-990 の方が正確なことが多いことが見て取れる。

GTvsV990_Yakuoin登山コースの終盤、薬王院付近の軌跡が右の図。

薬王院に入る前(薬王院の西側)は、GT-730FL-S の方が良い結果を出している。V-990 は、実際の道よりも、少し南側にずれている。

薬王院の敷地内は、V-990 の方が良い。V-990 は建物を回り込んでいる様子がきちんと再現されているが、GT-730FL-S は建物の中に突撃してしまっている。

薬王院を抜けたあと(薬王院の北東)も V-990 の方が良く、道に沿って軌跡を拾えている。

全体を総括すると、新型で価格も高い V-990 の方が、電波感度が高く、軌跡の精度も高い。

今回の比較に限らないのだが、全体的な傾向として、電波感度は V-990 の方が良いことが多い。電車内のような微妙な遮蔽物の中にいる場合、GT-730FL-S は電波をつかまないのに V-990 が電波を捕らえていることがある。GPS チップが高感度 MTK II であることが寄与しているのだろう。

一方で、V-990 は、測定開始地点の位置がずれる確率が GT-730FL-S より少しだけ高いようにも思う。今回は問題なかったが、測定開始地点が実際の位置とは異なり、少し移動すると正しい位置になる、というケースが何回かあった。V-990 停止時の位置測定精度を上げるための補正が入っているようで、その補正がうまく効いていることもあるのだが、測定開始時には裏目に出ているのかもしれない。

それぞれのロガーのこれまでの印象をまとめると、以下のような感じ。
  • GT-730FL-S……激安かつ、(多少精度は劣るが)実用十分な軌跡を拾える。電源を入れるだけで測定ができ、PC 本体にケーブル不要で接続できるなど、お手軽さはピカイチ。付属ユーティリティー(GPS Photo Tagger)で軌跡の編集ができるのもポイント高い。
  • V-990……電波感度が高く、多少の遮蔽物の中でも電波を拾え、再捕捉も早い。軌跡の精度も、たまにずれるご愛敬はあるものの、全体的に見るとかなり精度が高い。microSD 1 枚で最大 1 年半分の軌跡を保存できるので容量の心配も無い。一方、microSD を入れ忘れると記録ができない、付属ユーティリティー(Time Album)での軌跡編集が数値入力方式で分かりづらいなど、お手軽さでは負ける。

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リアル脱出とか、レコーダー分解とか

ここしばらくの間に撮った写真をつらつらと貼っていくスレ。写真はクリックで拡大。

ナチュラ新丸子店ナチュラ(新丸子店)で食べたオマールエビ。身がしっかりしていて、トマトソースとの相性も良く、美味しかった。

月面基地からの脱出リアル脱出ゲームに初参加。

脱出ゲームというのは、あちこちに散らばっている問題を探し、解いて、最終解を得るという、探偵ごっこのようなもの。

今回は漫画の宇宙兄弟とコラボした企画で、宇宙関連の問題も多かった。

問題は知識を問うものではなく、ひらめきの方が重要。

最後の問題まではたどり着いたのだが、そこで時間切れとなり終了。脱出できなかった。残念!

ヴォメロ脱出ゲームの帰りはヴォメロで夕飯。味も接客も良し。

くら寿司久しぶりに 100 円均一の回転寿司、くら寿司に行ったら、お皿システムが変わっていた。

皿が乾燥防止(?)のケースに入っており、カパッと開けてなかのお皿を取り出す。衛生的だしいいかも。

ギュウミー昔の会社の人と、久しぶりに再会。普段聞けない話も聞けて面白かった。

立川の焼き肉屋、ギュウミーにて。

RD-H2の中身東芝の HDD レコーダー、RD-H2 を解体。

地デジ非対応で、稼働させても意味ないので捨てるのだが、中に入っている HDD(400GB)は使えるので、取り出しておこうと。

ねじ止め箇所は少ないのだが、パズルのようにあちこち食い込んでおり、うまく解体できなかった。結局、ツメを折ったり、ケーブルをちぎったり、ひどい状態で筐体を開けて HDD を取り出した。

HDD 以外は捨ててしまうので問題は無いのだが、もうちょっと綺麗に開けたかったな。
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