2011年08月

北陸一人旅 / 2 日目(トロッコ~富山)

トロッコ列車2 日目はトロッコ列車からスタート。

牽引役の 2 両の機関車と、後ろに続く 13 両の客車は、いずれも普通の電車よりもかなりコンパクト。

お城発電所お城のような形をした発電所や、猿専用の吊り橋などを眺めながら、のんびりと高度を上げていく。

雨模様の谷トロッコ乗車中、雨が降ってきた。

「自分が濡れないなら」という条件付きなら、実は雨は嫌いじゃない。晴れの時とはまた違う、趣のある景色を見ることができる。

自然の風景って、晴れの時は明るく元気な表情を見せ、雨の時は物憂げでまったりとした表情を見せる。どちらも好きだ。

エメラルドの川トンネルに入る直前の一枚。エメラルドグリーンの川がきれい。

崖終点の欅平(けやきだいら)で降り、付近を散策。

右は、せせりだした岩が人を食べているように見えることから、人喰い岩と名付けられた箇所。

川と山並みの中を歩くのは楽しい。

散策の時には雨は止んでおり、濡れずに楽しめた。

ぶり塩あぶり麓の駅まで戻ったあと、宇奈月をあとにして富山方面へ。

途中でお腹が空いたので、富山地方で(たぶん)有名な回転寿司チェーン、「きときと寿司」に立ち寄る。

基本的にお寿司は青身(秋刀魚とか鯵とか)が好きなのだが、ここでは白身が美味しかった。

写真はぶり塩あぶり。あぶった食感と塩の相性が良い。

はまちもうまかった。地物の魚も出してくれたりして、回転寿司なのにレベル高い。

ライトレール富山にはライトレールと呼ばれる次世代型路面電車が走っている。Wikipedia によれば、日本でいうライトレールは、専用軌道による定時性や、IC カードなどのハイテク性を備える路面電車とのこと。外国ではライトレールは違う意味らしい。

富山ブラックラーメンを食べてみたかったが、時間が合わずに断念。最初に行ったら中休みで、違う店に行こうとしたら途中で渋滞にはまった。中休みも終わっただろうと最初の店に戻ったら、30 分勘違いしていてまだ中休み。スケジュールが押していたので諦めた。

氷見うどん氷見うどんは食べられた。

氷見うどんは、なめらかな食感で、さらさらと食べられる。乾麺を戻したような感じに近い。讃岐のコシとは全く方向性が違うが、これはこれで美味しい。結構好き。

富山を通り抜けて、一日の締めは金沢の近江町市場。築地のような市場を想像していたのだがそうではなく、商店街のような感じ。

金沢カレーを食べたかったが、タッチの差で閉店になってしまった。まぁ、東京でもゴーゴーカレー(金沢カレーの一種)は食べられるのでダメージは少ない。

みそかつ丼代わって、みそかつ丼をチョイス。味噌が淡めの色で、野菜も載っている。名古屋のみそかつ丼とは一味違う。

が、やっぱりみそかつ丼はそれほど好物ではないな。

ちなみにこのみそかつ丼を出している麺丼やは、加賀野菜提供料理店に認定されていた。

特選地物入り丼続いて本命の海鮮。「地物入り・のどぐろ入り」に惹かれて近江屋伝兵衛に入ってみた。入店してちょっと驚いたのは、カウンターの壁がタッチパネルになっていて、これで注文すること。高価格帯の店にタッチパネルって、いまいちミスマッチな気がする。

特選地物入り丼は右のような感じ。

写真は旨そうに撮れているが、実際は違う。白身が若干ひからび気味で、写真では分かりづらいが奥の方はボリュームも少ない感じ。

味も良くなくて、いくらだけは美味しかったが、他は水っぽかったり薄かったり。これで 3,680 円は無い。

カジキソデ気を取り直してもう 1 軒。大友家という居酒屋のような雰囲気のお店。自分以外のお客さんは常連の人っぽかった。

カジキソデという聞き慣れない魚の刺身を食べてみた。見た目はマグロのトロにスジが入っているような感じ。味は、マグロの風味に白身の旨味を加えたような感じ。旨い。

ナメラ続いて、ナメラというやはり聞き慣れない魚の塩焼き。磯の魚だそうだ。程よく脂がのっており、ガラに近いところは結構ジューシー。遙か昔に食べたアイナメに味の感じが似ているかもしれない。こちらも旨い。

というわけで、旨い魚を堪能できて良かった。ただ、後から計算したら、どうも会計を間違えられて、多くお金払っている模様。

【 行動範囲 】

GPS2およそ 220km。

【 今回食べたもの 】
  • ホテルの朝食(バイキング)
  • きときと寿司
  • ぶっかけ氷見うどん(海津屋)
  • みそかつ丼
  • 特選地物入り丼
  • カジキソデ
  • ナメラ
【 2 日目の旅程 】
  • 09:00 トロッコ列車乗車(上り)
  • 10:30 欅平散策
  • 11:00 トロッコ列車乗車(下り)
  • 13:00 きときと寿司
  • 15:00 ライトレール見学
  • 17:50 氷見うどん
  • 19:20 近江町市場
  • 21:40 ホテル着

北陸一人旅 / 1 日目(黒部~宇奈月)

大糸線4 泊+前泊で北陸 3 県を巡ってきた。当初は復興支援も兼ねて東北にしようと思っていたのだが、電力が逼迫していて旅行どころではなさそうだったので変更(大丈夫という情報もあったがリスクではあるので)。

松本(長野)で前泊し、ローカル線(大糸線:JR 東日本なのに PASMO/Suica が使えなくてびっくり)と路線バス(といいつつ車両は観光バスを流用していた)を乗り継いで黒部ダム方面へ。

※写真はクリックで拡大できます。

関電トンネルトロリーバス黒部ダム管内は専用の交通機関を乗り継いで移動する。

まずは関電トンネルトロリーバス。バスという名前が付いているが、架線から電気をもらって動いているので、電車の仲間とのこと。車内はバスの装いだが、乗っている時の雰囲気(加減速の度合いや音など)は電車に近くて、なんだか不思議な乗り物。

黒部ダムトロリーバスを降りると、早速クライマックスの黒部ダムに到着。

階段を上って展望台までいくのだが、途中にわき水を飲めるスポットがあり、一休みできる。

天気予報は雨だったが、無事に晴れたので、良い景色を眺めることができた。

巨大なダムからダイナミックに放水される景観は圧巻。ほのかに虹が出ているのもまた良い。

放水放水を近くで見ると、右のような感じ。

黒部湖放水ばかりに目が行きがちだが、湖側の景色もまた良い。山々が折り重なり、湖に姿を映している。

立山ロープウェイ黒部ダムをあとにして、黒部ケーブルカー、立山ロープウェイ、立山トンネルトロリーバスと乗り継ぐと、室堂という高原に出る。

室堂周辺は、地獄谷やみくりが池を周遊する散策コースがあるが、今回はスルー。

時間に余裕が無いこともあり、どうせ歩くなら、周遊ではなく旅程を進めるコースをということで、高原を下るコース(室堂~弥陀ヶ原コース)をチョイス。このコース、ガイドブックには載っているのだが現地の案内が無く分かりづらい。少しだけ周遊コースをたどってから分岐する。

室堂分岐このコースの景色がまた良い。

木で縁取られた散策コースの両側に緑が広がっている。広々とした風景の先に小さく小屋が見えたりして、なんとも素敵なのである。

階段の隅に、たまに高山植物が生えていたりもする。

石畳途中、石で舗装されたところもあるのだが、こちらはアニメにでもでてきそうな雰囲気。

周遊コースにはそれなりに人がいたが、こちらのコースにはほとんど人がいなかった。しかし、是非こちらも歩いてみることをオススメしたい。

このコース、室堂~天狗平~天狗口~弥陀ヶ原となっているのだが、天狗平から先は、コースの両側からうっそうとした木がせせりだし、かき分けながらじゃないと進めなくなっていた。しかたがないので、天狗平までで進行をあきらめて立山高原バスに乗車。

弥陀ヶ原途中で切り上げた分、時間が余ったので、弥陀ヶ原でバスを降りて周遊コースを散策。弥陀ヶ原は湿原の中を木でコースが作られており、こちらもなかなか。

蝶々黒とオレンジの蝶々だか蛾だかわからない生き物(羽開いて止まっているから蝶々かな?)がたくさんいた。

どうやら自分の手を花と勘違いしたようで、手に止まってしきりにちゅーちゅー吸ってきた。蝶々の管がちょっと冷たかった。

再びバスに乗り、立山ケーブルカーと乗り継いで下山。

椅子移動その先は富山地方鉄道。この電車の椅子がすごい。新幹線のように進行方向を向いているタイプの椅子なのだが、背もたれを押すことによって、右の図のように背もたれだけがスライドして(座面は動かない)、結果的に椅子の向きを変えることができる。

新幹線などは椅子が回転するが、背もたれ移動とは新しい。

宇奈月グランドホテルバイキング電鉄富山駅まで移動してからレンタカーで宇奈月温泉へ。

ちょっと奮発して、ビジネスホテルではなく宇奈月グランドホテルに泊まったので、部屋が広々。温泉にものんびりとつかれた。

夕食はバイキングで、なかなか良かった。メニューはいろいろあるが、味はだいたい見た目に比例する。手羽先や鶏の濃厚焼きは旨く、ハマチもなかなか。一方、エビチリや麻婆豆腐はイマイチ。

大根と豚バラの煮込みが一番美味しかった。

夜は周辺を散策。宇奈月はわりと狭く、一時間ぐらいで巡れる。

宇奈月ダムまで散策する道があったのだが、夜間は通行止めになっていて行けなかったのは残念。

2011_08_23_北陸一人旅_前泊_02今回の旅行は GPS ロガー(現在位置を記録してくれるツール)を持って行った。前泊の軌跡は右のような感じ。移動距離はおよそ 250km。

高速バスでの移動で、新宿から松本まで、ずっと高速道路を走行している。

格安品の GPS ロガーだからか、やや精度に難があり、拡大してみるとちょっと道から外れていたりするのだが、実用上は十分ではある。

2011_08_24_北陸一人旅_黒部_宇奈月_011 日目の前半(立山まで)が右。

トンネルの中は GPS が効かないのでスイッチを切っている。

2011_08_24_北陸一人旅_黒部_宇奈月_021 日目の後半が右。

今にしてみると、すごくショートカットできそうな部分がある。

富山駅でレンタカーを借りたところが寄り道な感じだが、もしかして、ショートカットルート上にレンタカー屋があったりしたのかな。

1 日目の移動距離はおよそ 190km。



【 今回食べたもの 】
  • サンドイッチなどの朝食
  • おやき
  • パンなどの昼食
  • 富山塩生シュークリーム
  • 夕食バイキング
【 前泊の旅程 】
  • 21:30 新宿発、高速バス
  • 24:30 松本着、ホテルへ
【 1 日目の旅程 】
  • 06:30 松本発、大糸線
  • 08:00 信濃発、路線バス
  • 09:00 扇沢発、関電トンネルトロリーバス
  • 09:20 黒部ダム散策
  • 10:10 黒部ダム発、黒部ケーブルカー
  • 10:30 立山ロープウェイ
  • 10:50 立山トンネルトロリーバス
  • 11:00 室堂散策
  • 12:10 天狗平発、立山高原バス
  • 12:20 弥陀ヶ原散策
  • 13:50 弥陀ヶ原発、立山高原バス
  • 15:20 立山発、富山地方鉄道
  • 17:00 富山発、レンタカー
  • 18:10 宇奈月温泉着
  • 19:50 宇奈月温泉散策

暑い夏はバスで終日涼むのが良い!?

今年の東京は暑い。どこもクーラーが効いてない。いや、東京どころか、どこかの首相が非現実的な電力政策を思いつきでぶち上げたものだから、全国的に暑い。

しかし、「おー涼しい」と思える天国がある。それはバス。さすが自家発電、快適な空間を提供してくれている。

というわけで、今年はバスで涼むのがいいんじゃないだろうか。一日乗車券を発行しているバス会社は少なくないはずで、それを買えば、ずっとバスに乗っていられる。

東京都区内であれば、都営バスの一日乗車券(500 円)を買えば、23 区乗り放題。

多摩地区であれば、京王バスの全線一日フリー乗車券(700 円)を買えば、多摩地区(23 区の均一区間も OK)乗り放題。

長めの路線を往復してのんびり涼むも良し、いろんな路線に乗って涼みながらプチ旅行をするのも良し。

辛いラーメン 4 連発

最近、辛いラーメンを食べる機会が多かった。

Orochonまずは、京王線府中駅近くにある「満てん房」の「オロチョン地獄ラーメン(二丁目)」800 円。

オロチョン地獄ラーメンは一丁目から三丁目まであり、三丁目が一番辛い設定。初めてなので、真ん中の二丁目にした。

赤くドロドロのスープが確かに地獄を連想させるラーメン。見た目ほど辛くはなく、これなら三丁目でも余裕だったのではと思うくらいだが、汗は出てくる。また、辛いのが得意ではないという友人は食べるのに苦労していたので、辛いのが苦手な人にはお勧めできないレベル。

味は結構好きなんだけど、納豆を加熱したような臭いがあり、総合判定ではちょっと……というところ。

Kurenaiつづいて、同じく京王線府中駅近くにある「麺創研かなで 紅 -KURENAI-」の「紅らーめん」(790 円)。写真は温玉(50 円)トッピング。

たっぷりの野菜とバラ肉が盛られており、写真ではちょっと分かりづらいが、結構ボリュームがある。

その下から覗いている赤いスープはそれなりに辛く、ほんのり甘みのある野菜とのコントラストが良い。バラ肉もしっかりと旨味がある。

麺も特徴的で、乱切りと呼ばれる太さの一定しない麺を使用している。とはいえ全体的には太めかつしっかりした麺で、辛いスープをしっかりと絡めて戴ける。辛味噌を溶かすタイミングで、いろんな味が楽しめるのも良い。

このラーメン、辛いだけではなく、スープ、麺、具のバランスが非常に良いと思う。辛さの方向性も好みで、府中駅付近のラーメン屋の中で一番好きかもしれない。

OniKurenai紅らーめんがとても美味しかったので、ふたたびかなでを訪れ、今度は最辛の「鬼紅らーめん」(890 円)に挑戦してみた。

見た目からして明らかに、ノーマル紅より赤い。断然赤い。

が、実際の辛さは、見た目ほどはアップしていない。

それよりも驚くのが、ものすごいゴマ油感。写真では分かりづらいが、もうギトンギトンで、ゴマ油のたまり場と化している。さすがにこれは多すぎるんじゃないか。

やっぱりバランスって大事だね、ということで、俺的にかなでは、ノーマル紅のためのラーメン店と認定。

Nakamoto最後は新宿にある「蒙古タンメン 中本」の「蒙古タンメン」(770 円)。

味噌ラーメンの上にあんかけ辛子麻婆豆腐が載っている個性的なラーメン。

個人的にはイマイチ。あんかけの食感がもやもやしており、辛さよりもむしろその妙な感触が印象に残ってしまった。麺もあんまり好きではない水分多めっぽいやつ。なので全体的にふにゃっとした感じ。

しかし、同じ辛いラーメンというジャンルでも、それぞれ方向性が全く違うというのが面白い。ラーメンってすごい食べ物というか、文化だよね。
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